【タンパク質】 | |
私たちの体は、目、脳、心臓、筋肉などの様々な器官から構成され、器官は多数の細胞から成ります。一つ一つの細胞の中では膨大な数のタンパク質が役割を持って働き、細胞の生命活動を支えています。タンパク質は三大栄養素の一つとして私たちの生活になじみのある存在です。 細胞の中でタンパク質は、栄養を運ぶ、エネルギーをつくる、刺激に応答するなど多様な機能を発揮します。 |
【ビタミンK】 | |
肝臓においてプロトロンビンやその他の血液凝固因子を活性化し、血液の凝固を促進するビタミンとして見いだされた。肝臓以外にもビタミンK 依存性に骨に存在するタンパク質オステオカルシンを活性化し、骨形成を調節すること、さらに、ビタミンK 依存性タンパク質MGP(Matrix Gla Protein)の活性化を介して動脈の石灰化を抑制することも重要な生理作用である。ビタミンK が欠乏すると、血液凝固が遅延する。通常の食生活では、ビタミンK 欠乏症は発症しない。 |
【鉄】 | |
ヘモグロビンや各種酵素を構成し、その欠乏は貧血や運動機能、認知機能等の低下を招く。また、月経血による損失と妊娠中の需要増大が必要量に及ぼす影響は大きい。鉄欠乏症として、貧血、無力感、食欲不振などが起こる。 |
【葉酸】 | |
1941年に乳酸菌の増殖因子としてホウレンソウの葉から発見された栄養素で、DNAの合成にビタミンB12とともに非常に大切な働きをする物質です妊娠中の女性は普段以上に必要とされる栄養です。熱に弱く、調理の過程で消失してしまう割合が非常に高い栄養素なので、生野菜や果物など、生のまま食べられる食材からの摂取が効果的です。 |
【食物繊維】 | |
食べ物の中で人が自身から分泌される消化酵素だけでは消化できない物の総称を指します。その多くは、食物の細胞壁となっている成分で消化できない炭水化物の仲間です。あくまでも食べ物のカスとして排出されるだけの不要な物質として扱われてきたそうですが、今ではその大切な働きが認められ、吸収される訳ではないにもかかわらず栄養素の一つとして認識されています。
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【カリウム】 | |
細胞内液の主要な陽イオン(K+)であり、体液の浸透圧を決定する重要な因子である。また、酸・塩基平衡を維持する作用がある。神経や筋肉の興奮伝導にも関与している。 健康な人において、下痢、多量の発汗、利尿剤の服用の場合以外は、カリウム欠乏を起こすことはまずない。日本人はナトリウムの摂取量が諸外国に比べて多いため、ナトリウムの摂取量の低下に加えて、ナトリウムの尿中排泄を促すカリウムの摂取が重要と考えられる。また、近年、カリウム摂取量を増加することによって、血圧低下、脳卒中予防につながることが動物実験や疫学研究によって示唆されている。 |
【ビタミンC】 | |
皮膚や細胞のコラーゲンの合成に必須である。ビタミンC が欠乏すると、コラーゲン合成ができないので血管がもろくなり出血傾向となる。ビタミンC が欠乏すると、壊血病となる。壊血病の症状は、疲労倦怠、いらいらする、顔色が悪い、皮下や歯茎からの出血、貧血、筋肉減少、心臓障害、呼吸困難などである。また、抗酸化作用がある。ビタミンC は生体内でビタミンE と協力して活性酸素を消去して細胞を保護している。 |